保育士の質
先年度で辞めた保育士をいたく気に入ってる親御さんが居てですねえ。
先日の参観でどうして辞めたのか、どこに行ったのかしつこく聞いてくるのに辟易しました。
喉元まで出かかってなんとか収めたんですが・・「どこが良かったの??」と。
いや~人当たりは良かった確かに。
しかし現場では基本的な保育技術があまりにも欠如していて
組んだ先生だけでなく周囲が相当苦労していたんですわ。
結局居づらくなって辞めていったんですがね。
例えば保育の流れを意識できないのでその場その場しのぎで主活動~午睡まで持ち込む
間を持たせる遊びの引き出しが無いのでかみつきや転倒事故多し
大きなイベントや行事担当しても進め方がわからない
大きな施設での衛生等の知識無い
離乳食や調乳の知識それに付随する応用力も無し
きりが無いですなあ・・
じわじわと周囲から圧力感じてたでしょうね。
当たり前でしょ、我々ぎりぎりの人員配置でフル回転してるのに
デキナイ先生の尻拭いばかりしておれませんよ。
「仕事できない」⇔「行事やクラスを束ねる技術無し」⇔「居づらくなる」⇔「転々とする」
てとこでしょうなあ。
結構いますよ、こういう保育士。
人手不足だからねえ、低賃金で良ければ行き先には困りませんわ。
ハコは増えてるので施設長や主任になっちゃったりして笑笑
・・・・笑ってる場合ではないのですよ。こういうケース、増えていくでしょう。
散歩にしてもトイレに行くにしても(注1)、行くまでの流れや人の配置は予め我々頭に入ってる(注2) んですが
あの先生はきっと誰からも教えてもらってない。
今までの勤務園で教える側の先生がいなかったんでしょうね。
民間立ち上げで現場経験のない運営が採用するとこんな先生ばかりになってしまうこともあります。
教える先生がいない・・・・
公立のばりばりオバチャン先生ならきっとびしばししごいてくれるでしょう。
OJTがなされていないゆるゆる新規保育施設は多いですからねえ。
親御さんたち、ホントどこを見ていい先生だと仰るのやら。
心の底から不思議です。
注1:朝の合同時間から始まり、朝の会、水分補給、散歩、食事、
午睡等々活動それぞれに「保育のねらい」「用意する玩具」「内容」「人員配置」「反省」などがあります。
注2:散歩の目的、場所、並ばせる順番、付き添う先生の配置、時間、現地での遊びの内容、園に戻り子供を入れるときの流れ等々は前週にプラン策定済