公立園での思い出
かなり前のことですが、「公立保育園」という場所でパ-トを始めました。
我が家の子供たちは幼稚園育ちだったので、それまで保育園との接触は全くありませんでした。
生まれて初めて「保育園」という場所へ足を踏み入れたわけですが、
その際びっくりしたことを羅列。
あくまでも現在ではなくかなり以前の話です。
①「教室」とはいわず「お部屋」と呼ぶ
・・・・保育室ですからね、当然と言えば当然です。幼稚園ではない。
②固い床の上に薄いゴザを敷き、その上に個々の布団を敷いて眠る
・・・・逞しく育つでしょう。
③無資格パートに子供の個人情報は一切漏らさない
・・・・連絡帳の上に複雑にカットした厚紙を置き、カバーしていました。
パートに読まれないためです。
④画用紙、粘土、クレヨンなんて触るの久しぶり
⑤無資格なのに「先生」と呼ばれてびっくり
⑥クラスの1日の流れ等の説明はなく担任の指示をひたすらこなす
⑦保護者との接触原則禁止
⑧食事に触れない(盛り付け・配膳)
・・・・食事が進まない子への介助と片づけはOK
③、⑦、⑧は当然と言っちゃ当然ですがね。アレルギーとか個々の食事量とかありますからね。
保育課程の存在も児童福祉法も全く知らなかった当時ですが、
ただ、なぜそうなのかの説明はしてほしかったですね。かなり戸惑いましたわ。
ああ、それと「正職員」は絶対的に偉く、「嘱託職員」がそれに続きます。
「有資格者のパートさん」、最後に「無資格パート」
公立園カースト制度、現在はどうなってるんでしょ。興味あります。
ああ、ついでに言っちゃうと、よく署名活動やビラ配りなんかしてましたね。
職員の待遇改善とかそういった類の。
ああ、もうひとつ言っちゃうと良く休んでましたね、正職員。
下手すりゃ週休3日制かと思うほど。
有給は100%消化!何歳になっても生理休暇取得!休憩はきっちり取る!
実に恵まれた職場ですね。
新卒の頃、一般メーカーのOLだった私には眩しい職場でしたわ(なんちゃって)
私が毎日入ったクラスの担任は「無資格パート」がお嫌いで
今にして思えばずいぶんいじめられました。
4歳児の未診断男児の介助という名目、しかも担任はご懐妊中で
なんでも言いつけられました。
トイレ掃除なんてもちろん毎日だったなあ・・
子供の前で食事の介助のやり方を罵倒されたり、
鬼ごっこの鬼はいつも私だったり。
園の玄関に飾る月替わりの壁面装飾をいきなり任され、模造紙がどこにあるのか、クレヨンで描くのか、なんにも教えてもらえず、フリーの先生が助けてくれたこともありました。
たまに子供たちに絵本を読むことを指示され、そのあと必ず「無資格なのに読んでもらってどうもありがとうございました」と言われました。
園長が時々「大丈夫ですか?」と話しかけてくれましたっけね。
私で3人目(年度内で)の彼女付きパートさんだったらしい。
じゃあさ、指導しなさいよ!
今や民営化で公立園も大変でしょうね。力量のない保育士はゴマンといるでしょう。
彼女はどうしているやら、保護者からのクレームもかなりあったようなので「子育て支援課」あたりで雑用でもやってろよと思ってしまいます。
役所に失礼でしたね、すみません。