肩書は保育士。

全くの個人目線で言いたい放題。

不思議ちゃん②

卒園式のシーズンですねえ。

年長児が巣立っていく様子は目頭が熱くなることもあればほっとすることもあります。

0歳から見てきたあの子がランドセルか・・と感慨にふけることもあれば

やれやれ、トラブルメーカーのあの子、小学校でも担任はさぞ大変だろうと同情することもあります。

卒園式の練習とか、小学校並みにするわけではありませんが

一応入場退場の動線を歩く練習はどこの園でもしますねえ。

卒園証書の受け渡しの練習も。

 

件の不思議ちゃんはこれに参加するのが大変。

Aちゃんは椅子に座ってる間ずーーーーーっと身体を動かしています。目立ちます。

食事するときも動いてるので椅子だろうが床だろうが動いてるんだけどね。

手を太腿の下に入れたかと思うと肩をゆすりといった具合。

じっとしてることが難しいんですねえ。

Bちゃんは隣の子ともめ始める。自分の椅子に座ったとか座らないとか

些細なことで突然烈火のごとくわめき始める。隣の子はポカンなんですがねえ、手だって出ちゃうよ。沸点、低。平均値よりかなーり低。

Cちゃんは入場の際一見照れ隠しのようだけどおちゃらけポーズでよたりながら歩く。

大振りなポーズで、大きな声でわめきながら。檀上にだって駆け上っちゃうよ。

 

普通ってナニと言われますが「普通」は卒園式の意味も練習の必要性も

年長児ともなるとわかってますって。

 

それがわからず、場を壊すようなことばかりしている不思議ちゃんたち。場を壊している意識を持っている子もいれば持っていない子もまた多いんですよね。

我々不思議ちゃんの特性をある程度理解しているのでそれなりに対応策をとれますけど

就学、受験、就職と卒園後の人生関門がいっぱいあるわけでねえ。

早くソーシャルスキルのトレーニングしてほしいと願うばかりです。

日本は診断に時間もかかるし療育のシステムもとっても遅れてるけど、アメリカあたりと比較して嘆いても始まらないのでね。踏み出さないと。

あ、その前にご家庭で現状を受け入れていただかないとね。