保育士って職業
公立園生え抜きで、定年間際の保育士だと専門卒が多いのかな。
PC業務が当たり前になる以前は全部手書きで大変だったでしょうねえ。
PCへの移行がスムーズでないおばちゃん保育士達、今はどうですか?スキルアップしました?
重たい紙は原則持ち帰れないはずだし公立だと残業もしにくいだろうしPCの方が勿論楽なんだけど。そこに至るまでのプロセスすっ飛ばしてる人多いからね。
「事務時間」なんていってもわさわさした職員室で集中してPCと格闘して疲労困憊。
ああ、ご苦労様です。
昔は言い方乱暴ですが「養護」してりゃいいわけで、そりゃ養護ってって言っても
まさに母親代わりだったので責任も重圧も大層なものだったでしょう。
おんぶして、手を引いて、手遊び歌うたって。おむつ替えて。耳がジンジンするほど泣かれちゃったりして。
母親って大変です。
でも子育て経験ばかりを振り回すのやめてくださいね。
子育て真っ最中の母親は先を見通すことが困難な場合も多いんでね。
いまや大卒の保育士さんも多くなりました。
仕事に燃えてる若手もいますが、合コンに燃えてる子も多いですね。
言っちゃなんだけど「妊娠」「分娩」「家庭での子育て」の経験のない保育士さん、
死ぬほど勉強しなさいね。
情報収集、シュミレーション、何でもやんなさいよ。子育てサイトに行くとか、雑誌を買うとか、巨大掲示板でロムるとか。
夜泣きの経験のない保育士にあーだこーだ言われても親には染み通らないと思いますよ。
今や養護だけでなく教育もしなきゃいかんわけですよ。保育園って。
5歳児にひらがな教えるとか。書き順とかわかってんの?先生。大丈夫?
おまけに保護者支援もするんですよ。保護者支援って何?
親力が落ちまくってるので離乳食の作り方講習会なんぞ開いたりしてね。
これがまた地域交流とかに化けたりする。
虐待されてる子供、とりあえず受け入れて親の気持ちをほぐしたりする。
多岐多様に渡る業務。
それでもうちの親あたりは「子守」だと思ってる。
そう思ってる人は多いでしょう。今の保護者も含めてね。
ま、おんぶしてりゃとりあえず怪我もしないし生命の保持はできますわな。
「誰でもできる仕事」だと。
小池さんが保育士の給与引き上げ言ってくれて東京都の保育士はやれやれでしょう。
しかし保育力のない、仕事のできない保育士の給与引き上げには反対だなあ。
ぶっちゃけ、保護者に人気のある保育士が「仕事のできる保育士」であるとは限りませんのよ。
連絡帳の読み方
乳児(0~2歳)と幼児(3~5歳)の連絡帳は大抵異なっています。
乳児は睡眠時間が確保できているか、食事やミルクは適切にとれているか、排泄はどうだという視点で確認するので、タイムテーブル式になっているでしょう。
家庭でどのように過ごしたか我々が把握した上で1日の保育がスタート。
幼児は要用のみって感じかな。何日も、何も書いてこない親も多いです。
こっちから発信している内容、読んでる?
乳幼児含めての話ですが、園から伝えている文章を、ちょっと掘り下げて読んでほしいですね。
「お友達の玩具を取ってしまいトラブルに云々」
何回目ですか?こういった文章。
何歳ですか?この子。
自他の区別のつくお年頃ですか?
他人が目に入らないんでしょうか。ほかの日の様子も聞いてください。
頻繁にこういった内容が書かれていたら面談でもしてください。
就学時までに対策したほうが良い場合、多いです。
「お友達と遊ぶより一人遊びが好きで云々」も同様。
保育士は何かを伝えたがっているかもしれません。
私たちは同じ学年のたくさんの子供の育ちを見ています。
大凡のラインからかなりずれていたらそれとなく伝えます。
1歳児、時には0歳児でも違和感を感じる子供は存在します。
ずばっと言っちゃう園もあるでしょうけど私が勤務したことのある園はすべて「それとなく伝える」つまり親に気付いてほしいわけね。
3歳児検診も自治体によって色々。
個別指導を勧められたら行っとくもんですよ。
赤ちゃんの個性
0歳、1歳の赤ちゃんにも個性はあります。
個性というか、傾向、性格ともいえますかな。
3歳くらいまで個性なんてないと思い込んでません?
好奇心いっぱいに動き回る、目的物に向かって常に高速ハイハイする赤ちゃん。
一つの玩具を握りしめながらもう次の玩具に手が伸びる赤ちゃん。
何にでも触りたい赤ちゃんがいれば手をひっこめママの胸に顔を埋める赤ちゃんもいる。
動きが少ない。寝返りすら億劫な様子の赤ちゃん。
食べたことのないもの、見たことのないものは決して口にしない赤ちゃん。
初めての場所では固まり、一歩を踏み出さずその場にいつまでも立ち尽くしている赤ちゃん。
持って生まれた性格というのは確かにあります。
ある母親は娘にたおやかな花の名前を付けました。
おしとやかな、物静かな日本女性になってほしいと願いを込めて。
その娘は天真爛漫、あけっぴろげでハキハキ主張するヒマワリのようなお嬢さんに育っています。
悲しいかな、「こうあってほしい」思いが強い親の子供はたとえ1歳であっても
萎縮したり、園と家庭とでまるで違ったキャラクターになってしまっていることもあるんです。1歳でですよ、1歳で。
つまり、ママの前での顔と外界での顔が違うわけですね。
これは言い換えれば「わきまえている」とか「環境の変化に柔軟に対応できる」とも言えますが
学校行く頃になると家ではいい子なのに外ではとんだ暴れん坊将軍だったりする可能性も秘めているのですよ。
「そんな、まさかうちの子に限って・・・」学校からの連絡に青ざめることになりかねませんよお母さん。
そんな親に代わって園では対応に追われ、やんわりと連絡帳でアドバイスするんですが
ね。
子供の個性をしっかりと観察し、見極めてその子に合った対応を心掛けていきたいものです。
連絡帳の表現に関してはまたいずれ。
子供の衣服
お母様、極寒地のご出身ですか??と突っ込みたいほど子供に着せてくるのは
どうしたもんでしょう。
薄いシャツ+薄い長袖+トレーナー+ネルシャツ
登園時にはこれに+ジャンパー
脱水しちゃうかもしれませんねえ。
あのね、室温は23度くらいに設定しています。
子供は暑がりなの。半袖下着シャツ+やや厚手の長袖1枚でOKよ。(極寒地ではないのでね。)
温湿度時計は設置義務があります。
我々言い方は悪いんですが死なないように訴えられないようにしてるわけですよ。
勿論プライオリティは子供の生命を護る事です。
外遊びやトイレの後の手洗いの時、袖が上げられず困るのはお宅のお子さん。
活動しにくいこと甚だしい。長袖の下着なんて、今の都会の園では必要ないんじゃないかなあ。
個別の月目標で「正しく手を洗う」なんてひにゃ最悪ですな。可哀そうに。
自己紹介
保育士になるには保育関連の学科を卒業するか、試験で資格取得か。
私は後者です。
基本的には暗記すりゃ受かる試験です。アタマは不要。
ただ一時的に結構な量の情報をプールし且つ適切にアウトプットしなければいけないためそこそこの基礎学力は必要と考えます。
大都市在住。女性。公立園パートを経て様々な運営形態の園・プリスクール等に勤務。
10人規模のアットホームな施設から100人規模の施設まで経験。
現職。二児の母。
保育士以外他の幼児教育関連の資格数種所持。
この職業に就いたことで見えてきたこと、思ったこと、言いたい放題で綴ります。
不定期更新です。
「子ども」と書かず、「子供」と書くことに何の違和感も覚えませんが保育士です。
あ、園での書類は勿論前者で書いていますよ。
このブログに投稿した記事は全て私の実体験に基づいており私見です。
勿論全ての園や保育関連の職員社員に当てはまるものではありません。
不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが個人の感想ですのでご容赦。
尚、コメント頂いたものは拝見させていただきますが基本的にレスポンスはしないつもりです。
申し訳ありません。